大輪朝顔の小鉢栽培について!

小鉢上げの方は上手く行きましたか? はじめは不慣れでも何回もやっているうちに手際良く出来るようになると 思います。何事も経験です。まさに大輪朝顔作りは経験に経験を積み重ねていく園芸と言っても過言ではないと思います。

ここからは、小鉢に上げた苗をどうやって育てて行くかという事を説明してまいります。 小鉢上げ編でも説明 しましたが、なぜ小鉢に上げるのか? 今一度考えてみますと、まず「根の張りを良くする」 それと「徒長を防ぐ」ということが目的となっております。根の張りが良くないと十分な栄養や水分、酸素の吸収が妨げられて しまいます。したがって咲く事が出来てもなかなか大きく咲いてはくれないと思います。また徒長というのは 節間が伸びた苗の状態を言い、要するにヒョロヒョロという事なのですが。なぜ徒長が起こるのかと言いますと、夜間に 鉢の中に必要以上の水分が残っている。つまり水はけが悪い用土を使っている場合や、日照が少ない場合にも 徒長という現象が起きます。節間のぎゅっと締まった丈夫で強い苗作りを目標にして育てて行けば、きっと大きな花が咲いてくれると 思います。

水の与え方

朝顔栽培で一番難しいのは水の与え方だと私は思います。水の与え方ひとつで、徒長したヒョロヒョロの苗になったり 少な過ぎて枯れてしまったりと加減が難しいと思います。小鉢では水は出来るだけ控えて引き締まった苗を作る事が 目的となります。水をあまり与えないと、根は水を求めて根を鉢いっぱいに張り巡らせます。こうして根を育てると 大きな花を咲かせる事が出来ます。これが大事なのです。

小鉢上げして間もない頃は、まだ根もそれほど張っていませんから朝に1回与えれば十分だと思います。1回に与える量は、 30〜40ccくらいで良いと思います。私はカメラの35ミリのフイルムケース1杯を基準にして与えております。しかし、この時期でも 快晴になり気温が上がった場合にはカラカラに乾いてしまいますので、時として2回目の潅水をしますが、遅くても夕方までには 乾くようなつもりで与えます。夜が来る前に鉢の中を乾かすようにしませんと徒長の原因となりますので注意が必要です。

水を与える時間ですが、出来れば気温が上がり始める9時〜10時が良いと思います。水は、日向水と言って日に当てて少し温めた 水が根にやさしくて良いと思います。前日からバケツなどに汲み置きして気温と同じか少し温かいほうが良いと思います。蛇口から直接と いうのは止めた方が良いと思います。

お勤めの方は、朝早く潅水しなければならないと思いますが、朝早く与えてしまいますと乾きが早過ぎて午前中にカラカラになってしまい、 葉が多くなってきた時に枯らしてしまう事があります。そういう場合には、あらかじめそのような事が置きないように水持ちを多少良くした 用土を作るようにし、1回に与える水の量を減らすなどの加減で対応すれば良いと思います。

しばらくしますと本葉が出てきますが、葉が出れば出るほど葉からの蒸散が多くなる為に鉢の乾燥は早まります。天気が良く なった日には枯らさないように注意します。 また逆に、この時期は梅雨の走りで雨の日が多くなります。雨が降って鉢の中が 湿った状態が続くのはあまり良くありませんが、雨に当てるのを嫌って室内に取り込んだり、ひさしのある場所に置くのは止めましょう。 苗を暗い場所に置くのは徒長の原因になるからです。雨が続いても大丈夫な土作りをしていれば心配はありません。晴れてきたら 出来るだけ早く土を乾かすようにします。 

肥料の与え方

朝顔は肥料を好む植物ですが、与え方を間違えますと枯らしてしまう原因にもなりますので注意が必要です。たくさん与えれば 大きな花が咲くというのは間違えです。成長の過程で、朝顔が必要とする分だけ与える事が大事なのです。

肥料の種類には、有機質の物と無機質の物があります。有機質の物ではよく油粕や骨粉を混ぜ合わせて発酵させたものを使います。 発酵の手間がかかるのと有機独特の臭いの発生があるため、近所に迷惑がかかる恐れがあり使用には注意が必要となります。 無機質は、いわゆる化学合成の物で臭いも無く、品質も安定している為、必要な分の肥料を計算して与えることが出来ます。

本格的に朝顔栽培をしている方は有機肥料を使用したりしますが、「ハイポネックス 原液」や「花工場 原液」でも十分に 育てる事が出来ます。最近では、有機の成分を使用した液体肥料も発売されており、臭いも抑えているので、有機で育てたいと いう方は利用されると良いでしょう。

有機、無機のいずれにしても小鉢時代の肥料成分は燐酸が多く入った物を使用して頂きたいと思います。通常、販売されております 肥料には必ず「販売業者保証票」というものが明記されております。この「販売業者保証票」には「肥料の名称」、「保証成分量」、 「正味重量」、「生産業者の氏名と住所」などが書かれております。ここで重要なのは、「保証成分量」 です。「保証成分量」にはさらに窒素全量、燐酸全量、加里全量が書かれておりますが、これらの要素で燐酸分が多めに入った物を使用する ことをおすすめ致します。「ハイポネックス 原液」や「花工場 原液」は燐酸が多めに入っている肥料で私も使用しております。

では、「窒素」「燐酸」「加里」とは何なのか? はっきりとした理屈は私にも判らないのですが、「窒素」は主に葉の成長に影響を 及ぼす成分で、与え過ぎますと葉が極度に肥大して見栄えが悪くなる欠点があります。「燐酸」は花を咲かせる為に重要な成分で、 梅雨どきに燐酸分が少なくなりますと蕾が付かず、葉芽ばかりとなって咲く蕾が無い状態になる事があります。また、朝顔の初期の 成長段階には必ず欠かせない養分と言われております。最後に「加里」ですが、これは根を発達させる成分です。この成分は 雨に流されやすいという事があり、梅雨の時期や長雨が続いた時には必ず補給してあげたい成分です。 これらの肥料の特性をふまえた上で 肥料を与えていって頂きたいと思います。

肥料の与え始めは、本葉が出始めた頃から与えます。はじめは「ハイポネックス」や「花工場」のような原液タイプの液体肥料でしたら 1000倍くらいに薄めた物から与えていきます。はじめから濃い物を与えますと根の先が傷むと言われております。濃い肥料を一度に 与えるより薄めの肥料を回数与えた方が効果的で根の傷みもありません。小鉢での栽培期間は約1ヶ月前後ですが、どんなに濃くしても 500倍が限度と考えてください。

肥料の効き目は栽培場の日当りが良い所ほど肥効が良く、日当たりが悪い場所で栽培している場合には効きにくいのが現状です。 ですから肥料をどれくらい与えるのが良いのかという問題は栽培場や用土の肥持ち、天気などによってまちまちとなります。 はじめはとりあえず3〜4日に1回のペースで1000倍程度に薄めた液肥を与えていってみてください。 本葉が4〜5枚程度までは このペースで与え、もし徒長が起こるようでしたらもう少し濃度を上げるか、与える回数を多くして対応します。液肥は潅水代わりに 与えますので、水と同じく夕方までには鉢が乾くように心掛けて与えます。

小鉢上げから約1ヶ月、本葉6枚目が展開した頃が本鉢に移植する時期です。本鉢栽培に付いては後日、 別項にて説明してまいりたいと思います。

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